Razerのゲーミングキーボードの中でも人気のBlackWidowシリーズ。
シリーズ最上位モデルであるBlackWidowV4 Proの発売から数か月遅れてV4、Xが発売され、V4のラインナップも増えてきました。
今回は前シリーズのV3proとの比較も踏まえて紹介していきます。
この記事の目次
性能比較表
BLACKWIDOW V4 pro | BLACKWIDOW V4 | BlackWidow V4 75% | BlackWidow V4 X | BlackWidow V3 Pro | |
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発売日 | 2023年3月 | 2023年7月 | 2023年9月 | 2023年9月 | 2020年9月 |
スイッチ | 第3世代メカニカルスイッチ | 第3世代メカニカルスイッチ | 第 3 世代メカニカルスイッチ | 第 3 世代メカニカルスイッチ | 第 2 世代メカニカルスイッチ |
特殊ボタン | ・コマンドダイヤル ・マルチファンクションローラー ・4 つのメディアキー | ・マルチファンクションローラー ・4 つのメディアキー | ・マルチファンクションローラー ・2 つのメディアキー | マルチファンクションローラー | ・マルチファンクションデジタルダイアル ・4 つの専用メディアキー |
マクロキー | ・5 個の専用マクロキー ・3 個の専用マクロサイドボタン | 6 個の専用マクロキー | ✕ | 6 個の専用マクロキー | ✕ |
ポーリングレート | 8000Hz | 8000Hz | 8,000 Hz | 1000 Hz | 1000 Hz |
リストレスト | マグネット式 (アンダーグロー搭載) | ○マグネット式 | ○マグネット式 | ✕ | 〇 |
TYPE-C ケーブル | 取り外し可能 | 取り外し可能 | 取り外し可能 | ✕ | 取り外し可能 |
消音設計等 | ・ケースフォームと PCB フォーム ・潤滑スタビライザー | ・PCB フォーム ・潤滑スタビライザー | ・PCB & 消音フォーム ・潤滑スタビライザー | ・PCB フォーム ・潤滑スタビライザー | |
その他 | USBパススルー機能 | ・テンキーレス ・ホットスワップ可能 | ワイヤレス対応 | ||
備考 | 最上位モデルではあるが、 無駄な機能も多い | 機能面がまとまっている | 省スペース設計 FPSゲーマーにおすすめ | 廉価版で価格は抑えられるが、 機能面に難アリ | 唯一のワイヤレスモデル 2pc環境なら十分アリ! |
商品ラインナップ
何でもこなす万能モデル
BlackWidow V4
ゲームから普段使いまで、何でもできる万能モデル
BlackWidow V4 Proから不要な機能をそぎ落としてスッキリさせ、価格を抑えてくれています。
V4 Proのコマンドダイヤルの箇所をマクロキーに置き換えているのも好印象。
・ネットサーフィンや各種作業などの普段使い◎
・ゲームも〇(特にMMO)
・マクロキーやメディアキーなど多彩なカスタマイズ性◎
・性能の踏まえると価格も許容範囲
価格も安くはないものの性能を踏まえればむしろコスパは高い。
FPS用のキーボードをお求めの方には「BlackWidow V4 75%」をおすすめしますが、ゲームだけでなくネットサーフィンや編集等、普段使いも快適にしたい人は「BlackWidow V4」一択です!
FPSゲーマーならコレ!
BlackWidow V4 75%
省スペースと機能性を詰め込んだFPS特化モデル
・テンキーレス
・ホットスワップ(キースイッチ交換)可能
・FPS用のゲーミングキーボードとして◎
テンキーレスで省スペース化を図りつつも、余ったスペースにマルチファンクションローラーやメディアキーを搭載。
ファンクションキー列と矢印キーも詰め込まれており、機能性を損なうことなく省スペース化を実現しています。
何よりも特徴的なのがホットスワップができる点。
キースイッチの交換が後から可能なので、3ピンまたは5ピンスイッチであれば緑軸や黄色軸に変更できます。
FPSではマウスを大きく動かすためのスペースを確保する必要があり、キーボードはテンキーレスモデルが選ばれることがほとんどなのですが、ボタンを省略するために機能性が損なわれることが多いのです。
その点「BlackWidow V4 75%」は限られたスペースの中に様々な機能を詰め込んでいる理想的なFPSキーボードです。
FPS系のマウスを大きく動かすゲーマーの方にはコチラをおすすめします。
V4シリーズ最上位モデル
BlackWidow V4 Pro
V4シリーズの最上位にして最も多機能なモデル
一つ下のモデルであるV4との主な違いは、
・パススルー機能
・コマンドダイヤル
・マクロキーが8個
・リストレストの下側が光る
USBパススルー機能は確かに便利ではあるものの、この機能を使うためにはUSBを追加で挿す必要があり、PC側のUSBポート数の節約にはならない。
(わざわざV4 Proを経由してUSBを使用する意義が薄い…)
コマンドダイヤルについては、ライティングの明度調整やタブの切り替え、スクロール等に使えるものの、明度調整なんて都度切り替えるようなものでもなく、他もマウスの方が操作性が高く正直言って微妙。
マクロキーに関してはサイド部分に3つ付いているのが革新的でキーボードサイズを抑えつつマクロキーを増やす素晴らしいアイデアではあるものの、合計8個のマクロキーを使いこなす自信がない。
リストレストの下側が光ることに関しては、ライティングが好きな方には刺さるかもしれない。
(光らなくていいから安くしてほしかった…)
結論、追加要素は様々あるものの、価格に見合った機能かと言われれば否という印象。
もし、上記の特徴に意義を見出した方は検討してもいいかもしれないが、価格が価格なので余程のことがない限りはV4でいい気がする。
廉価版│費用を抑えたい方に
BlackWidow V4 X
V4シリーズの中では最も安くお手頃価格なのですが、諸々省かれ過ぎて何とも微妙な出来で正直おすすめはしません。
もちろんマクロキーも6個あり悪くはないので、性能比較表を見ていただきコレで十分と思われる方にはいいかもしれません。
ただ、一点気を付けていただきたいのは、USBケーブルの取り外しができないことです。
PC周りのデバイスで、最も壊れやすいケーブル関連。
もしケーブルが断線等トラブルがあった場合、BlackWidow V4 Xのキーボード本体が無事であったとしても使えなくなるということです。
他のモデルは当然ですが取り外し可能なので、万が一断線などがあったとしても何とでもなります。
気を付けていてもトラブルが絶えないのがケーブル関係なので、リスク上の観点から「BlackWidow V4 X」はおすすめとは言い難いです。
数千円だしてV4の購入をおすすめします。
ワイヤレスならコレ一択
BlackWidow V3 Pro
前シリーズのモデルということもあり、ポーリングレートが1000Hz、スイッチが第2世代であることなど、現行モデルのV4シリーズと比して諸々劣っている点はあるものの、素人が体感で区別できるかは疑問なので、たいして問題はないかとも思います。
そういう意味ではまだまだ現役と言えます。
V3 Proの一番の特徴はワイヤレス対応という点。
一見、動かすことがほぼないキーボードにワイヤレス機能は不要に思えますが、2PC環境のように複数デバイスを扱う方にはなかなかに魅力的な機能です。
有線、Bluetooth、2.4GHzの3つの接続モードがあり、スイッチ一つでシームレスにデバイスを切り替えることができるのはV3 Proの特権です。
現状V4シリーズにはワイヤレスの選択肢がないため、高性能ワイヤレスキーボードをお求めの方は迷う余地なくV3 Proで決まりです。
静音リング
静音化リング O-Ring
キーボードに合わせて静音リングも紹介しておきます。
買ってみたはいいものの、実際家で使ってみるとしっくりこない、音がうるさすぎるなどはよくあることです。
そういった場合は静音リングを試してみることをおすすめします。
キーキャップの裏側に取り付けるだけで打鍵感と打鍵音をお手軽に微調整できる便利アイテムです。
キートップ引抜工具
キートップ引抜工具 Keycap Remover
キーキャップを安全に取り外すのに必要なので、静音リングを取り付ける場合は忘れず購入してください。